総量規制対象外 カードローンとクレカのキャッシング

総量規制の対象外、カードローンとクレカのキャッシング枠の違いについて

個人が業者からお金を借りる時に関係する法律で、総量規制があります。総量規制は消費者金融や信販会社がお金を貸す時は「年収の3分の1をこえてはならない」という法律で、消費者が借り過ぎないようにするための法律です。

 

しかし総量規制には対象外になる「除外貸付」と「例外貸付」があり、これらの貸付は総量規制の対象外になり、年収の3分の1を超えていても融資が可能です。

 

カードローンやクレジットカードで総量規制の対象外になるのはどんな場合かを紹介したいと思います。

 

≪目次≫

  1. 総量規制とは
  2. 総量規制の「除外貸付」と「例外貸付」
  3. クレジットカードは総量規制の対象外?
  4. 専業主婦でもクレジットカードは作れる?
  5. クレジットカードの申し込みはブラックでもOK?
  6. まとめ

 

総量規制とは

2006年に貸金業法の改正があり、消費者金融や信販会社の過剰融資を防ぐために、追加された法律が総量規制で、2010年には貸金業法の改正で完全施行となりました。

 

総量規制とは簡単に言うと、ノンバンク(消費者金融や信販会社)が融資をする時の上限を決めた法律で「融資限度額は年収の3分の1以内」と制限されるようになったため、いくらでも貸し出すという事が出来なくなりました。

 

基本的に「融資限度額は年収の3分の1以内」という制限を超える事は出来ませんが、総量規制の中にも「除外貸付」や「例外貸付」と言うような、総量規制の対象外になる貸付もあります。

 

総量規制の「除外貸付」と「例外貸付」

総量規制には「除外貸付」や「例外貸付」があり、これらは総量規制の対象外になるので年収に影響される事はなく、査で融資が可能と判断できれば年収の3分の1を超えて融資を受ける事が可能です。

 

除外貸付

除外貸付には約9項目あり、一般的な商品としては「不動産担保ローン」や「住宅ローン」「マイカーローン」「有価証券担保貸付」などの担保が提供されるので、総量規制の対象外になります。

 

これらのローンを組む時は、カードローンやクレジットカードのキャッシング枠で借り入れが勝ったとしても、借入残高には含まれません

 

たとえば、カードローンの申込フォームに記入する他社借り入れについては、住宅ローンやマイカーローンは対象外になるので、これらのローンがあっても他社借入はカウントしなくてもよい事になります。

 

例外貸付

例外貸付でよく知られているのは、顧客に一方的有利となる「おまとめローン」や専業主婦でも申込みが可能な「配偶者貸付制度」個人事業主が利用できる「事業者ローン」なども総量規制の対象外になるので、年収の3分の1を超えた部分について返済が可能と判断した場合は、融資をしてもよいという事になっています。

 

クレジットカードは総量規制の対象外?

 

「クレジットカードは総量規制の対象外になるのか」という事ですが、クレジットカードにはショッピング機能とキャッシング機能が付いています。

 

結論から言うと、ショッピング機能の審査とキャッシング枠の審査方法が違い、ショッピング機能は総量規制の対象外、キャッシング機能は総量規制の対象になります。

 

ショッピング枠の審査

ショッピングの利用枠は「割賦販売法」が適用されるので、貸金業法である総量規制は適用されません。「割賦販売法」は、健全なクレジット(分割払い)取引や消費者の利益保護を目的として定められた法律です。

 

クレジットカードの申込時に、年収に基づいた支払可能見込額が計算され、そこから利用限度額が設定されるのですが、支払可能見込額は、次の計算式で計算されます。

 

支払可能見込額=(年収や預貯金額)-(生活維持費)-(年間請求予定額)

 

ちなみに生活維持費とは、「生活維持費の算出方法」という法令によって決められている費用で、その人が生きていく上で最低限必要の費用のことで、具体的には

 

世帯人数 住宅費用が必要ない場合 住宅費用が必要な場合
世帯人数1人 90万円 116万円
世帯人数2人 136万円 177万円
世帯人数3人 169万円 209万円
世帯人数4人以上 200万円 240万円

と決まっています。

 

たとえば、年収300万円で賃貸住宅に二人で暮らしている世帯で、他社からの借入が30万円ある人の場合、支払可能見込額は300万円(年収)-177万円(生活維持費)-年間請求予定額(30万円)=93万円となるので、限度額は最大でも93万円になります。

 

リボ払いや分割払いの場合は、93万円に90%を掛けた金額が枠として設定されるので、93万円×90%=80万円まで利用できる事になります。

 

キャッシング枠の審査

キャッシング利用枠は貸金業法が適用されるので総量規制が適用されるので、「融資限度額は年収の3分の1以内」になります。

 

ただし、キャッシング枠を利用するまでは借入が行われていない状態なので、利用していないキャッシング枠は総量規制の対象になりませんが、クレジットカードのキャッシング枠の合計が総量規制の上限額(年収の3分の1)を超えた場合、クレジットカードの審査に通過できず、カードは発行されません。

 

専業主婦でもクレジットカードは作れる?

 

ちなみに、クレジットカードを作る専業主婦も多いと思いますが、無収入の専業主婦の場合は総量規制の「例外貸付」にあたる「配偶者貸付」になります。

 

「配偶者貸付」とは本人と配偶者との合計年収の3分の1まで融資が受けられる」という総量規制の対象外になる貸付です。

 

例えば配偶者の年収が360万円の人は、最大で年収の3分の1以内の120万円になります。また借入額の合計10万円を超える人は、信用情報機関への照会が3ヶ月毎に実施されます。

 

さらに月間の利用額が5万円を超える人は、毎月実施され返済能力に問題がないかの調査をされることになります。

 

ただし、申込者の主婦が過去にクレジットカードの支払いで、延滞していたり、債務整理などを行っていたりする場合や、配偶者(主人)が過去に金融事故を起こし、ブラック情報が記載されている場合は審査に通るのは厳しくなります。

 

クレジットカードの申し込みはブラックでもOK?

クレジットカードの審査は、信用情報機関の個人情報の利用実績を照会します。 個人情報は、クレジットカードの申込をした人の氏名や生年月日、住所といった個人情報や、過去のクレジットカードの申し込み履歴や利用履歴、返済状況などがすべて記載されています。

 

過去に2~3ヵ月以上の長期にわたる延滞があった場合や、債務整理といった金融事故を起こした経験があると、信用情報機関の個人情報に「異動(事故情報)」として記録されています。この「異動」情報が記録されていると、クレジットカードの審査が厳しくなります

 

これらの記録は5年~10年の間は抹消される事がないので、新たな申し込みをする時は個人情報から「異動」が抹消されるまで待つ必要があり、この期間内に申し込みをしても審査が通るという甘いクレジットカードはありません。

 

また、短期間にクレジットカードを複数社に申し込みをした場合も、「申込ブラック」になります。一度に多くの申し込みをすると「クレジットカードをたくさん作り、現金化などの不正に利用するかもしれない」とか「返済が滞るのではないか」と疑われてしまい、この場合も審査に通る事が難しくなります。

 

まとめ

クレジットカードでお金を借りるのは、カードローンと比べて手軽に借りられると思いがちですが、キャッシング機能についてはカードローンと同等の審査があります。

 

信用情報機関の個人情報に事故情報が記録されていると、クレジットカードの審査に通る事は難しくなるので、新たなクレジットカード作る時は5年~10年待たなければなりません

 

新しくカードを作る予定がある人は、手持ちのクレジットカードやローンカードで遅延や延滞などを起こさず返済を続けている必要があります。